アニメ:機動戦士ガンダムTHE ORIGIN運命の前夜感想

2016/11/20
ガンダムオリジン四作目「運命の前夜」観てきました。

一年戦争に至る前の起承転結でいえば「承」に終始するため、ちょっと地味な構成でした。
前半、シャアとララァの出会い、後半、月面でのミノフスキー博士をめぐるモビルスーツ戦が見どころですが、個人的にはヲトナの画策あれこれで話が進んでいくあたりもなかなか楽しめたところです。
でも原作読まずにアニメだけだと盛り上がりに欠ける一作に見えなくもないですね。

あ、そうだった。前半の一番の盛り上がりはドズルさんのプロポーズがあったっけ。

ララァの過去に関しては、昔、富野さんの話ではいわゆる「客を取る」仕事をさせられていたように書かれていたのを覚えています。
安彦ガンダムではそのあたりちょっと改変されています。ニュータイプとしての素質を買われて拾われたことにつなげるにはこの方が解りやすいですね。
ガンダムでは悲劇的な生い立ちとしてしばしば「金で買われていた少年少女」が出てくるのですが、これはねぇ、おばさん視点かもしれませんけど何もあえてそんな過去を作らなくても・・・あまりいい気分ではないです。
特に、ユニコーンでのマリーダやアンジェロはもうやめてあげてとしか言いようがない。現実世界でもそういうことがいまだ起きているのは確かですが、救われない最期ならせめて過去を凄惨にしすぎるのは勘弁してほしいです。

さて、ヲトナの事情でどんどんきな臭くなる世界。
世の中の「研究開発」の行き着く先はすべて「軍事利用」といわれますが、まぁ本当に人間というのはどうしてこう時間とお金と才能をかけて同じ「人」を殺戮することしか考えられないのだろう。
フィクションとしてモビルスーツ戦も艦隊戦も楽しんではいますけど、爆発が起きるたび、破壊が起きるたびに思うのは
「あああ、ゴミが!それ全部ゴミなのに!誰がどうやって始末するの」とやるせない。
膨大な予算と時間が作り出すのはそれ以上のゴミと人の死。

ねぇ?どうしてそんなに戦争したいんですか?
戦争をしない生活ってなぜ成り立たないんですか?

次回は一年あいて2017年秋に「ルウム会戦」そして2018年に「誕生 赤い彗星」でついに無印TVシリーズの始まりに追いつくことになります。
40年の時を経てつながります。感無量ですね。

細かいこと少々。
フラウ・ボウの声があまりに可愛くて違和感。なので余計ヒステリックに見えてしまう。
個人的にはララァこそ親子2代で藩さんにやってほしかった。
そしてララァ役の早見沙織さんはセイラで良かったんでは?と思ったり。
シャアが年齢的に苦しそうなのは誰もが感じつつ仕方ないかなと思う反面、アムロとカイがあまりにも当時と違和感ないのがすごいですねー。
工事現場で働くシャアが赤いノースリーブシャツを着ていて思わず「クワトロ」を思い出す(笑)

当時もそうでしたが、今見てもやっぱりモビルスーツのデザインセンスはジオン圧勝。
月面でのランバラル率いるガイア、オルテガ、マッシュの部隊、まだ初期型のザクですけどカッコイイ。ラルはこのころから青の機体だったんだな。次回はいよいよ「黒い三連星」誕生もありますね。
連邦側のモビルスーツ、ガンキャノン初期型量産機は後からデザインされたせいかまぁまぁ悪くないです。
なのに連邦の肝いり「RX-78」のなんとも微妙なことよ。元祖のデザインを大幅改変するわけにはいかないから仕方ないけど。

次回、あのコロニー落しが描かれるのか。
原作漫画にあるユウキのエピソードは入るんだろうか。
「人類が自らの行いに恐怖した」コロニー落し。なのにさらに一年戦争が始まり、その終結後も戦争は繰り返される。
それは現実も同じ。
愚か。あまりにも愚かなり人類。

やっぱりそろそろ滅んでいいんじゃないかな(なげやり)
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アニメ:ゼーガペインADP感想

2016/10/16
写真は既出のフローライトですが、やっぱりこの配色でないと!

ゼーガペイン3機体

TV放映から10年。その記念プロジェクトとしてBDBOXの発売ともう一つの大きな祭典である劇場版。
「ゼーガペインADP」観てきました。客層平均年齢これも高い。
総集編プラスアルファと思っていましたが、前日談としてみればよろしいのですね。
TVシリーズの「彼ら」に至る前の、それも幾度もループする「痛み」の記憶。
ループはしているけれど、「時間」そのものが戻ってしまうわけでなく、現実での時間は存在していて人類滅亡とやらはどんどん進んでいく。その戦いを進行させつつループしてしまう。
少しずつ書き換えられていく記憶(データ)。何も知らずに同じループを続ける人、ある干渉によって毎回何かが違っている人、その「干渉」のもとになっている主人公たち。

ネットで感想をみると評価が半々のようで残念。
直前にTVシリーズを見直していったのが良かったのかもしれませんが、よくできていると思いました。
「ああ~」「おおおお」「そうかー」「んんんん~くーっ!!!」の連続。
確かに当時から時間を空けて観てしまうと置いてきぼり感はあったかもです。
映像は10年前のTVシリーズとゲーム、パチスロ用の映像、今回の劇場用の新規映像をつなぎ合わせていますが、何というか、キャラクターについてはその10年前の本放送の作画が一番良いというのは賞賛されるべきか残念な点というか。
もちろん本放送の映像は当時には珍しく大変クオリティが高いのは有名な話で、全く古臭くもならず美しく違和感なく文句ない(上海サーバー回の作画はちょっと特殊なのでできれば使わないでほしかった)
それにくらべ新規と思われるカットの方がちょっと崩れ気味に感じました。いや、あれはパチスロ用の映像なのかな??
戦闘シーンのCGは当然技術的に相当な進歩なのでしょうが、それすらも良い意味で感じさせないというあたり、いかに本放送があの時代の夕方アニメとして傑出していたか思い知らされます。

本放送でもちょっとしたキーマンだった「カノウトオル」が名前だけでなくキャラとして登場しましたがやや消化不良。
コハクラちゃんもあえて投入しなくてもと思いました(可愛かったけど)
TVバージョンの「キョウ」よりも以前の「キョウ」は沈着冷静内にこもる系と思われていましたが、基本は変わらずの熱血インテリで、けれども繰り返される「痛み」に少しずつ苛まれていく描かれ方でした。
シズノとのあれこれも追加かと思われましたがTVシリーズの回想シーン以上というほどでもなかった。
そうそう、復元者も別にパチスロキャラはいらなかった気が・・・と思ったけれど、アビスとシンはループから抜けるTVシリーズだからこその意味があったのだからいいのか。
ラストのプールでの再会も含め、これはもっともっと描かれていない幾重ものループがあるんだなと思われ余計につらさ増します(本編では50回以上とシズノが言ったと思うが)
そうか、だからコハクラちゃんがもっとかかわるルートもありだったんだね。

両眼があるアークの姿にちょっと涙。
中の人の都合かとも思われますが、ルーシェンの掘り下げがなかったのは残念。
「これは未来の記憶なんだ」とリョーコが納得するシーンでは、リョーコもまた、何度となくあの「痛み」の経験しつつまっさらな状態からのループを繰り返していたとわかると、彼女の天然の可愛らしさにどこか達観した感じがあるもの頷けます。
やはり、TVシリーズを観てからが正解であり、けれどもこれを観たからまた今度TVシリーズを見直すときには感慨深いものがあるのだろう。


露骨なネタバレを避けるように書いているとなんだかさっぱりわからないですね。

主題歌はですね、せっかくの新曲なんですが、あの以前のOPがあまりに偉大すぎて、個人的には「キミヘムカウヒカリ」のままでよかったんじゃないの?と思いましたが、うん、あれもあの話だから、あのラストのためだから今回はやっぱり使わないという判断だったのかも。

でね。
最後にね、画面にね、
ZEGAPAIN NEXT ENTANGLE
って・・・。
NEXTって!!!

これ、そういう期待を持っていいんですか???
早く情報ギブミー!寿命までに作って!早くー!(´Д`)ノ
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映画:シン・ゴジラ感想

2016/08/28
シンゴジラ観てきました。
(映画館に向かうエレベータでは「君の名は。」を観に来た「キャッキャウフフ」の若い人を尻目にゴジラへ向かう母娘;)

感想を書く以上、多少のネタバレを含むのはご容赦ください。

これは面白いです。観ましょう!
表現は不謹慎かもしれませんが、大満足といっていいです。

私、大きな声では言いにくいですがアンチエヴァなので、もうあれの続きなんかよりもっと別のもの作ったらいいんじゃないか?と真面目に思いました。

風刺のきいた政治劇あり(大笑いです)、怪獣活劇・ミリタリーでもあり、恐ろしい災害ドキュメンタリー調でもあり。
そしてネットでチラ見していた通り、戦争ものにありがちなくどい人間ドラマはなく、そしてハリウッドのような「ブルース・ウイリス」もいない。

ゴジラである以上ネタバレするまでもなく、「一応」退治するわけですが、その過程は実に日本らしい気もしました。
名もない「職業人」たちの涙ぐましい地道ででも勇敢で、だけれどもきっとあの人たちは皆「私たちは自らのなすべきことをしたまでです」と穏やかに笑っているんじゃないかと思うような。
でも決して「美化」もない。
ドラマであるけれど、むしろドキュメンタリーを観るような感覚に近いかもしれません(実際どう見ても震災のドキュメンタリー映像としか思えないような場面も)

それにしても撮影技術もすごい。メイキングが封入されたら円盤買いますねー。

最初の上陸といい、再上陸後、自衛隊との交戦地あたりといい、ええもうかなり馴染みのある場所ばかりなので~
「はーっはっはっはぁ~逝ったーヽ(^o^)丿終わったー\(T∇T)/」

映画館を出たときは、本当にゴジラが沈黙したのを見届けて避難所から帰るような気持ちになりました。平和ってありがたい。

もちろん本来の「テーマ」についてもしっかり押さえられていたと思います。
けれど、それをくどくどやらないあたりがまたよかったんだろうと思います(流れていく台詞に追いつかないと気が付かない人さえいるくらいに)

そして「沈黙」したゴジラ。
ラストのゴジラの尻尾の先に見られるモノはそういうことですね?
そしてはっきりとは語られていませんが、ゴジラの正体(誕生の引き金の母体)はつまり・・・
私は「ジャミラ」を思い出していました。


いかにも続きが出来そうなラストではありますが、そうしたらあの国も、その国も、これの軍事利用への動きとその阻止といった流れになるのなら嫌だなと思います。
なにも学ばない「人間」をこれ以上見たくない。
そんな「ザリザリ」っとした気持ちも残した映画でもあったと思います。
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アニメ:ガンダムオリジン「暁の蜂起」感想

2016/05/24
機動戦士ガンダムThe Origin 「暁の蜂起」観てきました。

客席の9割は男性ですねぇ。もう少し女性もいると思ったのだけど。
今回のエピソードは
シャア・アズナブルにすり替わったキャスバルがジオンの士官学校へ入学し、ガルマとの出会いと連邦軍に対するプチクーデター「暁の蜂起」を成功させるまでのお話。
はっきり言って、ここまでシャアを悪役に描いちゃっていいんだろうかと。原作漫画よりさらに悪人度が増していてなんとも。
どう考えても本物のシャアくんが哀れ過ぎます。

そして、
ガルマ!君、なんて可愛すぎかと!!!
ドズル!なんていい人過ぎかと!!!
これはもうまずほとんどの人が思ったと思います。
そして、シャアの言動にはちょっと迂闊すぎるあたりどうなんだと疑問も。
他人に成りすますなんてことはそれこそ超アナログの時代ならまだしも、すでに現代でも無理といっていいんじゃないだろうか。
あらゆる個人情報が拡散しているネット社会で、過去をないものにするのは無理な話。
あくまで物語なのだから野暮は言いたくないですが、ちょっとなぁと思いました。
流石にそのあたりアニメの監督も考えたのか、シャアの正体を疑う新キャラを登場させたりしましたがこの子がまた不憫ですな。
ここまで来ると「親の仇への復讐劇」を超えてもはや同情が出来なくなってくる。

と、アニメ史に残るスターキャラを悪くばかりも言えないか。
TVシリーズを観ていても思ったのですが、キャスバルというのはあまり政治の似合う男ではないのですよ。
「赤い彗星」と呼ばれてMSで飛び回る姿や「Zガンダム」でクワトロとしてなんだかよくわからないけど先陣で戦っているような環境こそ似合っているし、生き生きしているんじゃないのか?
組織の中にあっても「中間管理職」程度が一番自由度が高く自己を活かせていたのじゃないかと。
一年戦争の最後、とりあえず復讐を果たしたのだから、あのまま過去を振り切り、もう表舞台と決別して人生を送っていたら悪くない一生だったろうにと思う。むしろサンダーボルト的にMS戦闘職人であればよかったのだ。

MSはまだ開発途上のため、デブリ掃除にしか出てきません。
クーデターの戦闘シーンは現代の地上戦的。タンク類がCGなのでちょっと浮いて見えるのが残念です。

ミネバママが・・・次回はドズルさんさらにデレていい人になりますな。
ララァも登場します。CV誰だろう。むしろ藩さん親子二代でやればよかったのに。

最後に「ルウム戦役編」決定の告知。
このまま最後までやってくれるのか!安彦さんと池田さんの年齢も心配です。
自分の寿命も心配です!早く作ってください(つД`)ノ

エンディング曲を歌っているのはまさかの紫村コウ。なんでだろう。
パンフレットは相変わらず謎の見開きイラスト。もう少し需要を考えたパンフレットをお願いしたいものです。
来週だと入場特典の色紙ガルマくんだったんだよな。どうせならシャアよりガルマくんがよかったかな。

ラスト、なぜシャアが「赤」にこだわるようになったのかの台詞が設けられました。
うん、これは自然でいいかもしれません。
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